2016-02-01

1月31日 牛のたまみ②


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「被ばく牛たまみ」に出会う旅 ②

①の続きです。

池田牧場は原発から20キロ圏内にある酪農家です。この周辺では、原発事故後、5000頭にものぼる牛や豚が国の指示で殺処分されました。
その指示を拒み、避難地域で牛を飼い続けているのが、池田牧場です。
理由は、家族同然で飼ってきた牛を、何も悪いことをしていないのに殺されたくないから。

しごく当たり前の理由です。

今は、岩手大学の研究チームが進めてきた、低線量被ばくの研究に参加しています。
牛のような大型動物の研究は、チェルノブイリではされておらず、世界初。
牛への影響がわかれば、人間にも応用できるからです。

50頭いるうちの中に、たまみ という若い雌の牛がいます。たまみは、いつも
群れの外で、ひとりぼっちでいることが多い子。でも、人が近付くと、遊んでくれと、じゃれてきます。たまみには仲良しの牛がいましたが、牛白血病が発覚。ほかの牛に感染することをおそれて、泣く泣く殺処分されました。そのストレスからなのか、放射性物質の影響なのか、たまみには、目のまわりを中心に白斑があります。

でも、元気でした。私が近付くと、はじめは警戒していたものの、私がスケッチブックをだして、たまみのスケッチをはじめると、まるでモデルのように、じーーっと動かなくなり、描き終ると、評価するかのように、近寄ってきてくれました。

なんというか、すごく濃い時間でした。

国は、殺処分を拒んだ農家に対し、牛を繁殖させないことと、区域の外にださないように制限しました。池田さん夫妻は毎日、エサをやりに、通行許可書を持って牧場へきます。
エサは 多い月で60万ほどかかるのですが、行政からの援助はなく、今は、池田さんの自腹になっています。 理由は 生きていてはいけないと指示した生き物への援助はできないから。


命はだれのものなのでしょうか?


池田さんのお話の中で印象的だったのは、行政に頼らない ではなく、「行政になるべく知られないように生かしていく」という発言でした。
私たちは、短い時間でしたが、どうしたら、継続的なエサの保持をできるかを話しあいました。

みなさんがそれぞれの立場で覚悟をもって牛に接しているように、

私も絵本作家として覚悟をもって たまみの物語を作ることにしました。


是非この事実をみなさんに知ってもらいたいし、これを いのちについて考える機会にしてほしいと思っています。

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すこしずつ近づき

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こんにちは、たまみ。

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デッサンをしました。たまみはじっとしてうごきません。まるで、描いてと言ってるよう。

たまみは群れから離れていつも一人ぼっちでいます。
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たまみのいた牧場ではないけれど、帰り際にみた、景色。太陽に向かって、鼻輪をつけた牛が泣いてるみたいでした。

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